成人式だけじゃない!振袖の種類ごとの主な着用シーンについて解説
振袖といえば成人式のイメージが強いかもしれませんが、実はそれ以外でもさまざまな場面で活用できる着物です。今回は、振袖の種類や、どのような時に活用できるか、また着用時のマナー等についてご紹介します。今回の記事を参考にして、シーンに合わせて着物を着られるようにしましょう。
振袖の種類は大きく分けて3つ!
1つ目は、最も格式が高いとされている大振袖です。大振袖は袖丈が105~120cm前後で、着用すると袖が床につくくらいの長さとなります。裾を引きずるように着付けることから「引き振袖」や「お引き」といった名称でも呼ばれており、他にはない長い袖丈が気品や艶やかさを醸し出してくれます。なお、大振袖は未婚女性にとっての第一礼装とされているため、一般的には30代前半までの年齢で着用するのが望ましいとされています。
2つ目は、大振袖の次に格式のある中振袖です。袖丈は100〜110cm前後であり、袖部分がふくらはぎに達するくらいの長さとなります。中振袖は全体的なバランスがよく、美しく見えるのが特徴です。
3つ目は中振袖に次ぐ格式の小振袖です。袖丈は76〜85cm前後となっており、着用時に袖の部分が膝あたりに達するくらいの長さです。最も袖が短いことから、着た時に比較的動きやすく、見た目も軽やかで可愛らしい印象になります。
振袖の種類ごとの主な着用シーン
大振袖は昔から婚礼時の衣装の定番であり、現代でもお色直しの衣装として着用されることが多いですが、近年では成人式で着用する方も増えてきました。
披露宴の時に着用する大振袖には、「引き振袖」と「色打掛」の2種類があります。引き振袖は腰部分の布を折り込まずに裾を引きずるようにして着用するため、裾が地面に広がって可愛らしい印象を与えます。それに対して色打掛は、白無垢と同等の格式の高さを持ち、動きにくさこそありますが、重厚感があり豪華な印象があるのが特徴です。
次に、中振袖は成人式の時に使用されることが多いですが、パーティーや披露宴、卒業式、結納といったさまざまな場面でも着用できます。なお、ゲストとして結婚式に出席する際に中振袖を着る場合は、主役の花嫁が振袖を着るかどうかを事前に確認する必要があります。花嫁が振袖を着る場合には、色合いが被らないようにしたり、花嫁よりも目立たない柄や帯を選んだりするのがマナーです。
最後に、小振袖は主に卒業式で着用されることが多く、他にもパーティーのようなセミフォーマルな場でも着用できます。卒業式で着用する場合は、袴と組み合わせるのが一般的です。
振袖レンタルなら着用シーンに合わせて自由に選べる!
振袖は高価なものであり、着用する回数も比較的少ないため、すべての種類を手元に揃えるのは大変です。そんな時は振袖のレンタルサービスを活用しましょう。
振袖レンタルのメリットは、購入するよりも安く抑えられる、保管やクリーニングの手間がかからない、その時代に合った最新のデザインやその時の気分に合わせてデザインを選ぶことができる点が挙げられます。また、小物も合わせてフルセットで借りたり、必要なアイテムだけ借りたりすることもできます。
ただし、着る機会が複数回ある場合は購入するより割高になってしまうこともあり、自分に合ったサイズがない、返却期限がある、他の人とデザインが被りやすいといったデメリットもあります。ご自身の状況に合わせて、振袖レンタルの活用を検討してみてください。
振袖の種類や特徴、着用シーン、着用時のマナーについて、ご理解いただけたでしょうか。振袖は成人式以外でもさまざまな場面で着用でき、また必要なタイミングでレンタルサービスを利用することもできます。今回ご紹介した内容を参考に、さまざまなシーンで振袖を活用してみてください。